2012年8月24日金曜日

白山信仰とともに暮らす里 いとしろ

わたしの住む郡上市白鳥町に「石徹白」と書いてイトシロとよむ地区がある。ここは町から山ひとつ越えた
「隠れ里」のようなところで、霊峰白山の真南にあたり、古代中世のむかしから白山信仰のセンターとして
独得の雰囲気をもつ集落が今も奇跡のように残っている。セミナーは、この特異な風土と歴史をもつ
石徹白の面白さをじゅうぶんに味わい、そこから現代を生きる知恵とエネルギーを汲み取ろうとする。 
1、セミナーの名称 「越美セミナー いとしろ」  企画・越美ぶんけん 主催・越美セミナーいとしろ実行委員会
                                              後援・郡上市 / 白鳥観光協会
2、セミナーの期間  9月15日(土)・16日(日)・17日(祝)の3日間
3、セミナーの内容
  9月15日午後2時開場 白鳥ふれあい創造館 2階大ホール
    (聴いて 学ぶ) 「イトシロの面白さ」 (郷土史家)上村俊邦 ・ 水谷慶一  
    
        このあとバスで石徹白に移動、集落を一巡後、宿泊さきの
        「カルヴィラ・いとしろ」で、地元住民と夕食をともにして懇親会
  9月16日午前中  石徹白の大師堂で 
    (見て 学ぶ)   「平泉から来た金銅仏と義経伝説」
              「縄文石器と民俗学との出会い」     
        
        午後   石徹白小学校で
    (からだで学ぶ)  たった十二人の運動会に参加
        夕方     野外バーベキューの交歓会      
    (歌い踊って学ぶ) 越前・美濃の古民謡ワークショップ
  9月17日 午前  早朝の森林浴 
              朝食前に白山中居神社の神域と大杉のあたりを散策
              
                             朝食後、参加者一同で
         (語って学ぶ)  シンポジウム「さまざまな境界をこえて」
             正午頃、散会して 自由行動 
             貸切バス出発は午後1時頃、帰途、道の駅と温泉によって羽島に向かいます
4、宿泊場所  カルヴィラ・いとしろ  郡上市白鳥町石徹白 TEL 0575-86-3700
5、参加費   全日参加  26,000円   一泊参加  15,000円
          宿泊ナシでも参加できます  7,500円
          15日の白鳥ふれあい創造館の講演は無料です
        
                    なお全日参加の方には抽選で10名の方に、白山文化を解説した
           梅原猛『歓喜する円空』新潮社 2,200円
          の著者サイン入りの本を後日、進呈します
6、交通   東京、関西方面からの方のために、新幹線「ぎふ羽島」駅前に15日午前11時出発の貸切
        バスを用意します。帰りは17日午後5時頃、同駅到着予定で貸切バスを運行します。
        貸切バス料金は 往復 3,600円  通常、羽島駅から郡上白鳥まで約90分を要します。
7、申し込みと問い合わせ  http://www.etsumibunka.jp

2012年7月30日月曜日

山村会議から三年

郡上の粥川を舞台に、日本山村会議「山と川に生きる暮らし」が開催されて三年が経ちました。

その取り組みの延長として今年秋、郡上市北部の石徹白(いとしろ)の地で三日間のセミナーが開催されます。


民俗学の世界では「西の遠野」とも位置づけられる、歴史と伝承に彩られたこの地をフィールドとして、持続可能な世界を考えるセミナーを開催します。





こちらにも是非ご参加ください。



開催名称 「境界をこえて ”越美セミナー いとしろ”  二泊三日の体験ツアー

開催日
 2012年 9月15()17(祭日)まで2泊3日

企画:越美ぶんけん、 主催:越美セミナーいとしろ実行委員会

セミナー概要
説明文「岐阜県と福井県にまたがる白山山系のふもとで、古来より白山信仰の拠点として美濃・越前の境界に位置する石徹白(いとしろ)。その地に残る歴史や文化、人々の暮らしにふれ体験する」

一日目
午前11時   貸切バス岐阜羽島駅出発
午前1230着 長滝白山神社参拝(オプション) 宮司のお話
午前200分 ふれあい創造館へ移動(郡上市白鳥町白鳥359番地26 )
午後2時~ セミナー開始 開会あいさつ
午後2時半 オープニングセッション
         対談「イトシロの面白さ~その歴史と風土をめぐって」
                話し手  上村 俊邦 (石徹白郷土史家
                きき手   水谷 慶一 (越美文化研究所代表)
    
午後5時頃 石徹白中居神社へ到着・公式参拝
午後6時半~「カルヴィラいとしろ」到着後、地元参加者との交流
       
二日目
8時半 散策と鑑賞  大師参拝 現地講話「平泉からきた虚空蔵菩薩像の謎」
10時~ 座談 「古老に聞くイトシロの話」 石徹白 忠氏(元石徹白郵便局長)
                        
  正午すぎ  おにぎり持参で石徹白小学校の運動会に参加   
        
              
午後5野外で バーベキュー をかこんで夕食会 
夕方の講座 宴セッション(夜交流会)   
          1、地元の民謡保存会による歌と踊りほか
          2、郡上民謡、歌と踊りのワークショップ            
三日目
7時半~ 大杉へのフィールドワーク
10時 ~ 座学「境界をこえて」 
11時半  バスにて帰路
12時半  大和道の駅到着、食事散策
午後2時半 帰路バス出発 岐阜羽島 4時着

参加費(白鳥までの交通費含まず)
全日参加 26,000
一泊参加 15,000
宿泊なし 1日7500(16日のみ食事代交流会費込み)
*ツアーバス利用別途3600(往復)片道の場合は2000

申し込み受け付け
http://www.etsumibunka.jp

2009年10月13日火曜日

山村会議スナップ(9月19日) その3



今回の山村会議の各コースプログラム運営を進めた、リーダー達。
十回を超える会議と下準備大変お疲れ様でした。

山村会議スナップ(9月19日) その2



初日の開会式にお顔を見せてくれた古川やゑのさん。
粥川風土記の映画では、この土地の暮らしを語る語り部のように鮮烈な言葉を残してくれた女性です。
「子供たちを養ってくれたこの土地とこの流れに感謝している」と語った姿に心を打たれ、やゑのさんに会いたい一心で今回参加された人は沢山居ます。

ご高齢なので、事前の会議や当日のプログラムには参加されませんでしたが、お顔を拝見できてそれだけで満足だったと多くの人が話していました。

山村会議スナップ(9月19日)


今回のイベントの仕掛け人である二人の珍しいスナップショット。
提案から三年以上かけて郡上開催にこぎつけたお二人はもとても満足そうです。

2009年9月24日木曜日

山村会議当日の様子(21日)


二日間のフィールドワークのまとめを各班ごとに行いました。

最後は各コースの責任者にパネラーとして出てもらい、地域の現状と今後を話し合っていただきました。

会議の終了を告げる松尾副会長。すばらしいスピーチでした。

山村会議当日の様子(9月20日)


修験道ソフトコースの史跡めぐりの始まりです。


こちらはハードコースのミーティング。この後一行は30名弱で瓢部ヶ岳禅定に向かいました。

ソフトコースは粥川に残る山岳信仰や修験道に関する史跡を巡り歩きました。
山際にひっそりと立つ庚申塔や馬頭観音
鬼気迫る、池田先生からの円空像解説。

山村会議当日の様子(9月19日)


19日開催当日の午前中、筏グループによる筏作成が準備されていました。

地元のみなさんの手馴れた作業で筏はどんどん組みあがっていきます。


受付を済ませた人から15名程度のグループを作り、地元案内人の説明で4Km先の会場まで散策しました。

散策終了後の開会式の様子。地元サポーター代表者も少し緊張気味か?




会場である星宮神社境内は、参加者と地元サポーターの期待と不安が交錯していました。


その日の夜、修験道コースは先達の指導の下、円空岩での護摩焚き供養を体験しました。



2009年9月9日水曜日

高原の風


夏休みのある日、3人の女性スタッフで美並町高原へ地元の皆さんのお話を聞きにいってまいりました。午前中は山村会議のうちあわせのため公民館にての話し合い。前回たっぷり聞かせていただいた高原での今むかしの話に加え、今回もまた興味深いお話の数々。思わず時間を忘れて聞き入ってしまいます。そしてお昼時には、試食のため「鮎ごはん」の登場!今回イニシアティブをとっていただく服部良香さんが朝に炊いてきてくださったもの。いやあ、本気でおいしかったです。
午後からはその服部さんのお宅にて、更に細かいうちあわせ。……のはずが、気づけば話は人生論に。(もちろんうちあわせもしましたよ)いきいきとした今の良香さんからは想像ができないくらい辛いことも多かったという今までの暮らし。でも「どんなことがあっても何とかなるの。先のことばかり考えてちゃだめよ!」と力強い笑顔で私たちへメッセージ。
窓の外はもうすぐ黄金色に色づく稲穂が爽やかな川風に揺れていました。私たち3人は朝よりずっと気持ちが軽くなって、高原の地を後にしました。

2009年8月22日土曜日

満員御礼!! 参加呼びかけ終了のお知らせ





日本山村会議美濃郡上「山と川に生きる暮らし」の開催に向けて、7月上旬から参加呼びかけをさまざまな場所で行ってまいりましたが、現時点で参加枠(約100名)がほぼ達成されたという事で、公式な参加呼びかけを終了させていただきます。

100名の参加者と、40名の実行委員会および事務スタッフ、さらに50名以上の地元サポーターが協力し、200名規模で行われる今回のイベントの成功に向けて、現在コースごとに内容の精査とコンテンツづくり、参加者へのご案内の発送、スケジュール細部の詰めの作業が進められています。

参加される皆様が「参加して良かった!!」「新しい出会いや、発見があった!!」という機会となるよう、スタッフ・地元サポーター一同フルパワーで準備を進めていますのでご期待ください。
また、今回は残念ながら参加できなかった皆様に対しても情報提供としてこのブログや公式ホームページで経過記録を更新していきますので今後もご参照くださるようあわせてお願いします。



2009年8月3日月曜日

正式ホームページ開始!!

正式ホームページを作成しました。下記からアクセスできます。
第7回日本山村会議美濃郡上「山と川に生きる暮らし」

2009年7月10日金曜日

参加者大募集!! 「第7回日本山村会議美濃郡上」

★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★

参加者大募集!山と川に生きる暮らしを学ぶ三日間 !
    〜山村に生きる知恵を、受け継ぎ生きていくために〜

    第7回日本山村会議美濃郡上&
           映画「粥川風土記」上映会へのお誘い

★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★
2009年9月19日〜21日の三日間、映画「粥川風土記」に描かれた長良川の支流・粥川の流れる郡上市美並町高砂地区での暮らしの営みを軸としながら、実践的な体験と、ここに暮らす人々との対話の中から、日本の山村と日本人の明日への道を考え会う催し「第7回日本山村会議美濃郡上」を開催いたします。山村に生きる知恵と文化を受け継ぎ、生きていくために話し合う二泊三日。是非ご参加ください!

【第7回日本山村会議美濃郡上概要】
会 期:2009年9月19日(土)〜21日(月・祝)
会 場:岐阜県郡上市美並町高砂地区
参加費:一般30,000円/学生15,000円
    (宿泊費・食費込み)

定 員:100名主 催:日本山村会議美濃郡上実行委員会 
後 援:郡上市、郡上市教育委員会、民族文化映像研究所


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┃◆1:映画「粥川風土記」とは?┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1961年から日本の基層文化を映像で記録・研究してきた民族文化映像研究所(http://www31.ocn.ne.jp/~minneiken/)代表・姫田忠義氏が岐阜県郡上市で撮影した映画作品で、霊峰白山に連なる山々と支流、それらを集めて流れる長良川本流、その山と水の広大な世界が育んだ多彩な生活形態や、深い精神文化・信仰をたずねた長編記録映画です。
※各地で開催される上映会情報が、メール下部にあります。
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┃◆2:日本山村会議とは?
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平成8年民族文化映像研究所の創立20周年記念行事として飛騨白川村萩町で開催された「ひだ白川郷セミナー」を契機として、「日本の山村が培ってきた生活、文化、歴史と、それを支えてくれた日本の山地自然の力を学び直し、山村の明日、日本の明日を考え合う開かれた実践的な場」として日本山村会議の構想が生まれました。以後、ほぼ二年ごとに全国各地で開催され、第七回の開催地として、映画「粥川風土記」の撮影地である郡上市美並町高砂地区が選ばれました。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆3:どんな内容なの?
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○一日目(9/19)『粥川地区を歩き、知る!』映画に登場する粥川地区のフィールドワークにはじまり、映画「粥川風土記」3時間バージョンの上映、監督・姫田忠義氏による講演など
○二日目(9/20)『地域の人が先生!体験する!』【魚と川とのつきあい(本物の筏作り)】【修験道・行場巡り】【おばあちゃんの1日(料理と暮らし)】【円空を追う】など7つのコースから選んでいただき、体験と交流を行います。夜は郡上ならではの雰囲気で交流会を行います
○三日目(9/21)『日本の未来に向けて。語り合う!』2日間の体験や交流をもとに、郡上と日本の農村の未来に向けて話し合い、考えあいます。
詳しくはパンフレットを以下からダウンロードください
http://www.organweb.sakura.ne.jp/upload/sansonomote.PDF
http://www.organweb.sakura.ne.jp/upload/sansonura.PDF(pdf形式 10MB)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆4:申込み要項
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※別紙「申込み要項」をダウンロードし、よくお読み下さい。
【募集人数】 100名(先着順)
【申込締切】 8月20日(定員に達し次第締切ります)
【参加費用】 一般:¥30,000 学生:¥15,000
※費用に含まれるもの:参加費、宿泊費、食費(6食)、地域内交通費、資料代、報告書(後日送付)
※美並町民の方は、飲食費、宿泊費等の実費負担を除いて、無料でご参加いただけます。

【参加申込み手順】
①申込書を用意し、必要事項を記入
◆郵送・FAXで申込む 日本山村会議美濃郡上のブログサイト
http://sanson-gujo.blogspot.com/から申込書(Word形式)をダウンロード。プリント・記入。
◆e-mailで申込む上記サイトから申込書(Word形式)をダウンロード。PC上で記入。
②参加申込書の送付

8月20日までに日本山村会議美濃・郡上事務局宛に、郵送ないしFAX、E-mailでご送付ください。
③参加票が事務局に届いた後、

事務局より電話、あるいはFAX、E-mailにて受付確認のご連絡をいたします。(確認作業に少し日数がかかります)
④参加費の振込

受付確認の連絡の後、平日3日以内に参加費を指定の口座までお振込みください。
※お振込みの確認をもって、お申し込みの受理といたします。参加定員、希望コースなど先着順となっておりますが、お振込みの順とさせていただきますのでご了承ください。
⑤事前資料が届く

参加費の振込を確認した後、事務局より事前資料を送付いたします。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆5:映画「粥川風土記」上映会情報┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
各地で上映され、反響を得ています!上映会に参加を希望の方は、下記の各担当者にお問い合わせください。
7/4(土)東京上映会【終了】
7/8(水)岐阜大学上映会【終了】
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7/11(土)16:00〜 岐阜上映会 ORGANデザイン室(岐阜市靱屋町31)
主催:日本山村会議美濃郡上実行委員会(担当:蒲090-5614-7992)
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7/26(日)14:00〜 名古屋上映会 生協生活文化会館4階ホール
(地下鉄東山線・名城線本山駅4番出口より徒歩2分)
主催:くらしを耕す会(担当:東海民映研の映画を見る会・深谷090-8075-3905)
--------------------------------------------------------
8/1(土)14:00〜 郡上上映会 美並基幹集落センター(郡上市美並町高砂397-1)
主催:日本山村会議美濃郡上実行委員会(担当:前田090-5449-5002)
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上記以外にも、学校の授業やお店など、続々上映会開催中!詳しくは→http://sanson-gujo.blogspot.com/
○――――――――――――――――――――――――――――○
※主催団体について
第7回日本山村会議美濃郡上実行委員会は、2008年の7月から準備委員会として発足。当初から、地元高砂地区に住む住民と、郡上市、岐阜市など都市部から参加する若者による会議を重ね、中の目と外の目を併せ持った組織として、また若い世代と経験豊富な世代が手を取り合って、山村のこれからについて語り合う場を作ろうとしています。

【第7回日本山村会議美濃郡上】
主 催:日本山村会議美濃郡上実行委員会 
後 援:郡上市、郡上市教育委員会、民族文化映像研究所
協 力:日本山村会議東京事務局、NPO法人ぎふNPOセンター、長良川文化フォーラム、瑞浪百姓学校、有限会社くらしを耕す会、NPO法人恵那山みどりの会、NPO法人山里文化研究所、NPO法人森と水辺の技術研究会、NPO法人WoodsmanWorkshop、G-net Tokyo、ORGAN、長良川流域持続可能研究会

2009年7月6日月曜日

『粥川風土記』郡上市上映会






『清流・長良川の源流域に暮らす~(新編 粥川風土記)』
現地上映会と講演、交流会のお知らせ

 長良川流域に暮らす人で粥川(かいがわと読む)の名を知らない人は、全く川のことに関心がない人ではないかと思われるほど、美しい支流を有する地域の名前ですが、2004年にその地域の暮らしをつぶさに記録した映画があり、さらには2005年のキネマ旬報の文化映像部門で2位に選ばれていた事など、地元の人以外はだれも知らないかもしれないこの映画のリニューアル版(84分)が標記タイトルで新たに作成されました。
 一般公開作品としては見ることができないこの作品ですが、2005年以降その作品に記録されている内容の質の高さが口コミで広がり、全国で自主上映会が開催されてきました。
その結果、映画を見た人の中から「是非粥川を自分の目で見て見たい」「映画に出ていたおばあちゃんに会ってみたい」という声が広がり、今年の9月にはこの記録映画をベースにした日本山村会議・美濃郡上の開催につながりました。(このブログ参照)
 私達、この流域で暮らしている者としては、粥川はそれら地域の一つにすぎませんが、この映画に表現されていることは、この長良川流域の暮らしに共通した自然および文化的背景に由来しています。
 これまで、この流域に生きる人々がどのような知恵でその暮らしを続けてきたのか、そして、これからこの地域で暮らし続けていくためにはどのような知恵が必要なのか?この映画上映の中で改めてそのことを一緒に考えてみませんか。
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『新編 粥川風土記~長良川上流域の暮らし』郡上上映会
開催概要
日  時:2009年8月1日(土) 14:00開始
場  所:粥川基幹集落センター 郡上市美並町高砂397-1 TEL:0575-79-2004
実施内容:
 14:30『新編 粥川風土記(DVD版)』上映会(1時間25分)
  16:00 トークセッション「白山信仰と長良川」
   話し手 長滝白山神社宮司・若宮多門氏 聞き手山村会議実行委員
17:30終了予定
会  費: 上映会・トークセッション 1000円(学生500円)
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交流会(交流会からの参加も可です)
日  時:2009年8月1日(土) 18:30開始
場  所:ふくべの里バンガロー村 郡上市美並町高砂1308-1
宿泊・交流費: 4000円(学生3000円) 交流会のみ1500円
*お酒、おつまみ持ち込み歓迎!!!

2009年6月30日火曜日

『新編 粥川風土記』各地上映会の詳細日程

『新編 粥川風土記~清流・長良川の源流域に暮らす』の上映会日程を掲載します。

参加される場合はE-Mail または携帯電話へご連絡ください。

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◆7/4(土)13:00~ 東京上映会アカデミー茗台7F会議室A(文京区春日2-9-5(茗台中学校隣))主催:G-net TOKYO(連絡先info@ayupro.com)

◆7/8(水)13:00~ 16:00~ 岐阜大学 上映会岐阜大学大学会館2階(岐阜市靱屋町31)
主催:粥川風土記岐阜大学上映実行委員会(担当:堀090-4448-3791)

◆7/11(土)16:00~岐阜上映会ORGANデザイン室ORGANデザイン室(岐阜市靱屋町31)
主催:日本山村会議美濃郡上実行委員会(担当:蒲090-5614-7992)

◆7/26(日)14:00~名古屋上映会生協生活文化会館4階ホール(地下鉄東山線・名城線本山駅4番出口より徒歩2分)
主催:くらしを耕す会(担当:東海民映研の映画を見る会・深谷090-8075-3905)

8/8変更→8/1(土)14:00~郡上粥川上映会美並基幹集落センター(郡上市美並町高砂397-1)
主催:日本山村会議美濃郡上実行委員会(担当:前田090-5449-5002)
申し込みフォーム→コチラ

2009年6月9日火曜日

『粥川風土記』名古屋上映会日程


名古屋上映会の詳細が決定しました。

特別ゲスト 池田勇次氏(円空研究家)

日  時 2009年7月26日(日)
         13:30開場 14:00

上映場所 生協生活文化会館4階ホール
        名古屋市千種区稲舟通1-39
       地下鉄東山線・名城線 本山駅4番出口より徒歩2分

参  加  前売りチケット1,000円(当日1,200円)

問合せ 052-851-7200(くらしを耕す会)
     090-8075-3905(東海民映研の映画を見る会/深谷)

2009年6月8日月曜日

日本山村会議美濃郡上のPV完成です

民族文化映像研究所のご協力により、このようなすばらしいプロモーション映像が完成しました。

これを見たらもう来るしかないでしょうね!!


2009年6月6日土曜日

高原のおばあちゃんの一日コース 打ち合わせしました。

09年初夏

高原のおばあちゃんの一日コースの打ち合わせを行いました。

高原は
高砂地区の中でも、
長良川に抱かれるように囲まれた、
小さくまとまった地区。

地域内の繋がりも濃いようです。

さて、

初顔合わせは
終始とてもワイワイとした雰囲気。

当日のプログラムを考えるにあたり、
一年通しての行事、食事について伺うことにしました。

しかしながら、
どうも、
現在と昔とでは
様子が違うようなので、

現在の一年と、
昔の一年とを分けて
お話を伺いました。
ちょうど昭和40年代を境に
大きく変化があったことが
お話をうかがっていく中で分かってきました。

昔は桑畑がほとんどで、
お蚕さまを飼い、
収入を得ていたところ、


用水路、ガスなど
整備が整うなかで、
桑畑は消えて無くなり、
田んぼや畑へと移行していったそうです。

食についても、
昔は山に入っては、
色んなモノを食べていたそうでしたが、

今では木の実などはほとんど猿が食べてしまうなど、
身近であった自然の多くを
今食べることはほとんど無くなっているそうです。



昔話に花が咲き、
口々に思い出が飛び交います。

そのお話全てが、
我々20代スタッフには新鮮で衝撃的。

ことばの使い方ひとつをとっても、
そこに住んできた方がたの
豊かな精神を物語っているようでした。

***
打ち合わせはあっという間に終わり、
最後にお母さんの一人が、
「ねえ・・・、
今の話は、ほーんとあったり前のことしか話しとらんかったけど、
面白かったの??」とひとこと。

居合わせたスタッフ一同、
その言葉に唖然・・・
「面白かったです!!」と
声を揃えて答えたところ、

「ああ〜よかった!
それ聞いてちょっと自信ついたあ!」と
顔をほころばせてくれたのが印象的でした。

**

最後に、
高原に岐阜市内から嫁いでこられた
女性の会のさとみさん(若い奥様)が
「あたしも高原側として参加していたけれど、
今日話していたことは、ほとんど初耳!
あなた方と同じ立ち位置で話を聞いていたのよ!」
と教えてくれました。

ああ。
そういうこともあるんだな、
これぞ山村会議の醍醐味かしら

と、
水色の橋を渡り、
高原を後にしました。

2009年6月5日金曜日

『粥川風土記』各地の上映会日程

粥川風土記上映会スケジュール概要です

◆7/4(土)東京上映会 (ブログ参照)

◆7/7(火)岐阜市立岐阜女子短期大学住居学科「住居学」の授業中に
      10:40~ 上映1時間30分 + 山村会議ムービー + 説明

◆7/8(水)岐阜大学 学生向け上映会
      13:00~ 16:00~  上映1時間30分 + 山村会議ムービー + トークセッション
      場  所:全学共通棟あたりで開催予定。
      会場費:学生500円 社会人1500円 程度

◆7/11(土)岐阜市上映会 @ORGANデザイン室

◆7/24(金)岐阜大学「地域学入門」学生向け
      8:50 ~  

◆7/26(日)名古屋上映会(詳細後日)

◆8/1(土)郡上粥川上映会(詳細後日)

◆9月 秋の夕涼み上映会 @鏡岩水源地(仮)

『粥川風土記』東京上映会チラシ完成!!


「粥川風土記」東京上映会用のチラシが完成しました。
この手の内容からは想像もつかない色使いが斬新です。

映像の中に映し出される山里の地で暮らしてきた人々の明るさとしたたかさに秘められたエネルギーがそのままカラーリングに象徴されており、見るものに迫ってくるようです。

製作者の感性とメッセージに脱帽です。
印刷用チラシは下記にあります。
ダウンロードして告知協力をお願いします。

<チラシデータダウンロード>

<予約申し込み・お問い合わせ先>
メール:info@ayupro.com
FAX:044-986-6462専用フォーム:http://form.mag2.com/waepraefri

2009年5月12日火曜日

粥川風土記東京上映会の詳細が決まりました。

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2009年7月4日(土)
 山村生活を追った記録映画の上映と地元生活者との対談を開催!
 山村のいま、これから ~長編記録映画『粥川風土記』上映会~――――――――――――――――――――――――――――――
限界集落、田舎暮らし、荒れた人工林、二地域居住、自給自足、山村に関わるキーワードが毎日メディアからあふれています。山村で暮らす人々は、森林や水の恩恵を受けて豊かな生活をしているのとともに、都市との関わりの変化によってその生活は移り変わってきました。
私たちは、日本屈指の清流長良川の支流である粥川流域に暮らす人々を7年に渡って記録した映画『粥川風土記(かいがわふどき)』を知り、さらに実際に粥川を訪れて、都市で生活するだけではわからない山村のくらしの現実と都市生活との関わりを感じてきました。
今回、「長編記録映画『粥川風土記』 岐阜県郡上市美並町高砂」の上映および同作品の監督である民族文化映像研究所所長・姫田忠義氏と都市から郡上に移住し、林業に携わっておられる水野雅夫氏との山村のいま、これからについて対談を行います。
山村のくらし、私たちのくらしとの繋がりをより深く感じ、山村の生活、そして私たちの生活を一緒に考えてみませんか?

日 時:2009年7月4日(土)13:00~17:00(開場12:30)
    ※上映会後に懇親会を予定しております(参加費別)
会 場:アカデミー茗台7F 会議室A    文京区春日2-9-5(茗台中学校隣)http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1995
    地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩8分
参加費:2,000円/定員60名
主 催:G-net TOKYOhttp://blog.ayupro.com/
共 催:第7回日本山村会議美濃郡上実行委員会http://sanson-gujo.blogspot.com/
協 力:民族文化映像研究所http://www31.ocn.ne.jp/~minneiken/

■予約・お申し込み方法WEB専用フォーム・Eメール・FAXでのお申し込みが可能です。
「氏名(団体の名/所属)・参加人数・電話番号・メールアドレス」を明記のうえ、下記の宛先にご連絡ください。
<予約申し込み・お問い合わせ先>メール:info@ayupro.com FAX:044-986-6462専用フォーム:http://form.mag2.com/waepraefri

■長編記録映画『粥川風土記 -岐阜県郡上市美並町高砂-』(1時間30分)
 日本は国土の70%以上が山地におおわれた山国である。また、水に恵まれ、草木の成育条件に恵まれた水の国、森林の国である。が、近年、その山や水、森林の荒廃が激しい。いったい日本の自然は、そして人間の生活、文化はどこへ向かおうとしているのか。 日本屈指の清流・長良川の源流域南端部にある支流・粥川。長篇記録映画「粥川風土記」は、その粥川流域の人びとが、いかに山や水に接し、そこに育まれた草木、虫、鳥、魚、動物などの生物たちと接し、そしていかに人と人のつながりの歴史を培ってきたかを、足かけ四年、初動から数えれば7年の歳月にわたってたずね、記録したものである。 長良川の水がきれいなのは、支流の水がきれいだからである。粥川と長良川の合流点に立てば、それが誰の目にもわかる。一目瞭然である。では、なぜ、粥川の水は、長良川の本流のそれよりきれいなのか。「粥川風土記」は、おのずからその理由に踏み込んでいく。

■ゲストプロフィール
姫田忠義氏(民族文化映像研究所所長)
新劇活動、テレビのシナリオライターのかたわら民俗学者宮本常一氏に師事。61年から映像による民族文化の記録作業を始め、76年民族文化映像研究所設立。徹底したフィールドワークを基礎とするその活動は、日本記録映画史においてもユニークな立場を築き、海外の研究者からは「映像人類学」と捉えられている。

水野雅夫氏(NPO法人WoodsmanWorkshop代表)
名古屋で映像関係の仕事をしていたが、97年岐阜県郡上に、35才で山村に移住。01年職業としての森林整備NPO法人Woodsman Workshopを設立(全国初)。森林生態系を重視した整備の実施、財源の確保等、現在の林業が抱える問題を越えるべく、シンクタンクを交えた民間連携によるプロジェクトを進行中。また、「林業Iターン・ミーティング」を開催し、新規林業従事者の交流の場として定着しつつある。経験を生かし、粥川風土記の撮影に参加。

■G-net TOKYOとは…
2004年4月、「東京から岐阜のためにできること」をミッションに、20~30代の若者により設立。活動を機に、Uターン者が続出中。郡上に通い、森林の問題、耕作放棄地の問題に触れる中で上流と下流の関係性、岐阜と東京の関係性に着目した活動を行っています。

「新編 粥川風土記 ―清流・長良川の源流域に暮らす―」DVD版について

「新編 粥川風土記 ―清流・長良川の源流域に暮らす―」について2009年/84分/
撮影地:岐阜県郡上市美並町高砂

 空、そして山。
 水は、この空々たる世界から生れる。
 水は、万物をうるおす。
 人も、その恩恵のなかにある。
 日本は国土の70%以上が山地におおわれた山国である。 
また、水に恵まれ、草木の成育条件に恵まれた水の国、森林の国である。が、近年、その山や水、森林の荒廃が激しい。

 いったい日本の自然は、そして人間の生活、文化はどこへ向かおうとしているのか。
 日本屈指の清流・長良川の源流域南端部にある支流・粥川。 この作品はは、その粥川流域の人びとが、いかに山や水に接し、そしていかに人と人のつながりの歴史を培ってきたかをたづねたドキュメンタリーである。
 長良川の水がきれいなのは、支流の水がきれいだからである。 粥川と長良川の合流点に立てば、それが誰の目にもわかる。一目瞭然である。 では、なぜ、粥川の水は、長良川の本流のそれよりきれいなのか。 「新編 粥川風土記」は、おのずからその理由に踏み込んでいく。
 自然の水、自然の流れがきれいなのは、その自然そのものの力であり姿である。と同時に、それに寄りそって生きる人の生活のありようと心の反映である。
  この地の人々の心を知りたい。 この作品には、おびただしい人びとの姿と声があらわれてきます。

『粥川風土記』を上映しませんか?

『粥川風土記』を上映しませんか?
上映会開催の呼びかけチラシです