2009年3月10日火曜日

にわか学会




美濃市で開催された「にわか学会」という催しに参加してきました。

以前ブログに書いたように、民族文化映像研究所の姫田忠義氏の講演があったので、
来て見ました。

近くに住んでいるのに「美濃にわか」を見るのは初めてで、こちらにも興味がありました。

講演の間合いには、美濃市の各町内のにわか連による「美濃にわか」の実演もありました。

本来は、各自の町内から各町内をちょうちんで飾り付けられた大八車 とともに、お囃子を奏でながら
めぐり、辻辻でにわかを実演しているとのことです。(全部で15町あるらしい)

とても風情のあるお囃子が奏でられた後、写真のような滑稽な演者がにわかを始めました。

タイムリーな時事ネタで笑わせるのですが、ネタの内容よりも、この地方の方言のリズムに引き込まれました。

関西弁とは違いますがなんともリズミカルな語りなのです。

にわか自体は江戸の後期ぐらいに京から持ち込まれた芸能といい、民俗的なルーツは浅いのですが、「その芸能が持ち込まれ、この地に定着した時代の背景こそが意義深い」と姫田氏は語り「にわかの精神にあるコミュニティの融合力」こそすばらしいと語っていました。

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「新編 粥川風土記 ―清流・長良川の源流域に暮らす―」DVD版について

「新編 粥川風土記 ―清流・長良川の源流域に暮らす―」について2009年/84分/
撮影地:岐阜県郡上市美並町高砂

 空、そして山。
 水は、この空々たる世界から生れる。
 水は、万物をうるおす。
 人も、その恩恵のなかにある。
 日本は国土の70%以上が山地におおわれた山国である。 
また、水に恵まれ、草木の成育条件に恵まれた水の国、森林の国である。が、近年、その山や水、森林の荒廃が激しい。

 いったい日本の自然は、そして人間の生活、文化はどこへ向かおうとしているのか。
 日本屈指の清流・長良川の源流域南端部にある支流・粥川。 この作品はは、その粥川流域の人びとが、いかに山や水に接し、そしていかに人と人のつながりの歴史を培ってきたかをたづねたドキュメンタリーである。
 長良川の水がきれいなのは、支流の水がきれいだからである。 粥川と長良川の合流点に立てば、それが誰の目にもわかる。一目瞭然である。 では、なぜ、粥川の水は、長良川の本流のそれよりきれいなのか。 「新編 粥川風土記」は、おのずからその理由に踏み込んでいく。
 自然の水、自然の流れがきれいなのは、その自然そのものの力であり姿である。と同時に、それに寄りそって生きる人の生活のありようと心の反映である。
  この地の人々の心を知りたい。 この作品には、おびただしい人びとの姿と声があらわれてきます。

『粥川風土記』を上映しませんか?

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上映会開催の呼びかけチラシです